PHP バージョンをあげてみよう
目次
既存のPHPのバージョンをあげるには
以前、VPSにWordPressをインストールして、サイトを立ち上げる方法を記事にしました。
VPSというのは、virtual private server の頭文字をとったものです。
日本語だと 仮想専用サーバという事になります。
自分で一から構築するため、設置者がなにもしないと、ある日、こんな表示が来たりします。
そこで、PHPのバージョンをあげてみる事にします。
ただ、この説明はVPSで行っているもので、例えばエックスサーバーなど、レンタルのサーバーでは必ずしもこの通りに出来るわけではありませんので、ご了承ください。
現在のPHPを削除する
まずは、現在のPHPを削除します。
VPSでは yum -y install コマンドでPHPを導入しましたから、同じyumコマンドのremoveを使用し、phpをごっそり削除します。
# yum remove php*
この結果、サーバーからはPHPが削除されます。
phpMyAdminも同時に削除されます。
新バージョンのPHPをインストールする。
削除が完了したら、新しいバージョンのPHPをインストールします。
# yum -y install --enablerepo=remi,remi-php74 php php-mbstring php-xml php-xmlrpc php-gd php-pdo php-pecl-mcrypt php-mysqlnd php-pecl-mysql
php72だった部分がphp74になっているほかは、すべて同じです。
# systemctl restart httpd
新PHPをインストールしたら、httpdを再起動しておきます。
phpMyAdminが必要な場合も、72だった部分を74に変更してインストールしなおします。
# yum --enablerepo=remi -y install php74-php-mysql
# yum --enablerepo=remi -y install php74-php-mcrypt
# yum --enablerepo=remi-php74 update
# yum --enablerepo=remi-php74 install phpmyadmin
もちろん、一度削除されてしまったため、設定は残っていません。
エイリアスを変更し、他ホストから使用できる設定を追加しておきます。
# vi /etc/httpd/conf.d/phpMyAdmin.conf
#Alias /phpMyAdmin /usr/share/phpMyAdmin ← #挿入してコメントアウト
#Alias /phpmyadmin /usr/share/phpMyAdmin ← #挿入してコメントアウト
Alias /hogehoge /usr/share/phpMyAdmin
<Directory /usr/share/phpMyAdmin/>
AddDefaultCharset UTF-8
<IfModule mod_authz_core.c>
# Apache 2.4
<RequireAny>
Require ip 127.0.0.1
Require ip ::1
Require all granted ← 追加
</RequireAny>
</IfModule>
<IfModule !mod_authz_core.c>
# Apache 2.2
Order Deny,Allow
Deny from All
Allow from 127.0.0.1
Allow from All ← 追加
Allow from ::1
</IfModule>
</Directory>
# systemctl restart httpd
こちらを実施した結果、WordPressのダッシュボードのヘルスチェックに、PHPを更新するように促す表示は消えました。
今後も、状況により、PHPなどをバージョンアップしていきます。