ファイル共有に参加できない?
ファイルサーバーに繋がらない時は
ファイルサーバーの構築を実例であげましたが、社内SEをしていた頃、Windows10の新型ノートPCを数台導入したら、どれも共有フォルダにアクセスできないという事例にあった事があります。
原因ですが、ファイルサーバーという「違うコンピュータ」とやりとりするには、データの形式や応答について、決まり事を守る必要があります。
互いに勝手な仕様では、データの内容が理解できなかったり、取りこぼしたりしてしまいます。
この約束事が、 SMB(Server Message Block)と言います。
実は、ファイルサーバーのところで紹介したsambaというファイル共有サーバーは、このSMBの機能をLinux上で実現できるようにしたものです。
ですので、sambaが入っていないLinux と、Windowsはファイルのやりとりなどができません。
ところが、Windows10は、このSMBの機能を標準ではブロックしています。
SMBの技術がかなり古くから使われており、特にMicrosoftでは、より進化した接続技術をWindows Serverに取り入れているので、SMBは要らないでしょうというスタンスのようです。
確かに、Windows10機の
「Windowsの機能の有効化または無効化」 を見ると、SMB 1.0にチェックが入っていません。
これでは、sambaのファイルサーバーや、NASの中にも接続できないものが出てしまいます。
その場合、この状態に変更して、再起動をかけると、SMBが読み込まれるので、ファイルサーバーやNASに接続できるようになります。