ディスプレイを増やすには

パソコン1台に複数のディスプレイを繋ぐ

社内SEは、会社内のシステムを管理するのが仕事です。
当然ですが、社内の要望に従って、システム構成を検討するのも役割になります。

前の会社はインターネット通販の会社で、従業員の大半はWEBデザイナーさんでした。
デザイナーさんが写真加工したり、HTML作ったりするのには、ビデオメモリの多い高性能なディスプレイアダプタを備えた高性能パソコンが必要で、機種選定はそれに沿って行い、総務の人や、管理職よりはグレードの高いものを割り当てていました。
、それとは別に、写真可能のソフトや、HTMLのエディタ、実際にそれを表示してみるブラウザなどを同時表示するため、広い画面が必要で、全員に複数のディスプレイを与えていました。

また、事務員さんも大きく拡げたExcelとその他のアプリを同時に見られたり、管理職はその広いExcelが見たいと要望が出てくるため、結果的には全員が2枚以上のモニターを前にする事になりました。
かくいう私も、社内使用のプログラム開発にはやはり広い画面が必要で、やはり2枚のモニターを睨んでいました。

ところが別の会社でプログラム開発を担当してみたら、支給されたのは13.3インチのi3プロセッサモデルだったことがあります。

このパソコンは、営業担当者が社外に持ち出して商談の際に資料を見せるなどの目的で使うのには、軽量であり、バッテリー持ちも良いので向いているのですが、プログラムを組むとなると、どうしてもコードを書くエディタとプログラムの実行画面を切り換えしなければならないため、効率が悪いです。

そこで、このノートPCに大きなモニタを繋いでみます。

このパソコンの右サイドを見ると、少なくともディスプレイを繋ぐためのポートが3つあります。
D-Subは、かなり昔からある規格で、17インチなどの古いディスプレイだと、この接続しか持っていない場合もあります。

ディスプレイにD-Subの入力端子があるようでしたら、このようなケーブルを購入するだけで、ノートパソコンのモニターの他にもうひとつ、画面を表示させる事ができます。

このモニターだと、D-SUBがありますので、上記のケーブルで大丈夫です。ただし、今からディスプレイを買いに行くと、もうD-Subが搭載されていないかもしれません。
なにぶん、D-Subは古い規格なので、今時はDisplayPortや、テレビとも共用できるHDMIなどしかない場合もあります。
上記のパソコンで言うなら、HDMIは端子があるので、ケーブルを購入すればOKです。
また、ディスプレイがDVI入力に対応しているなら、HDMI→DVIの変換ケーブルがあるので、対応できます。

また、今回のパソコンでは、USB-Cがあります。
USB-Cは拡張性の高い端子で、いろいろな形式への変換ケーブルが販売されています。

USB-C HUBで検索すると、「ドッキングポート」という形態のものもあります。
これは、ノートパソコンとして外回りをし、帰ってきたら大きなモニターに繋いで、マウスやキーボードを別付けして、「デスクトップパソコン」として使うためのものです。

ただ、まさかこのノートパソコンでWEBデザインを専門にさせるところはないとは思いたいです。
たぶん、PhotoshopやDreamweaverなどの高性能ソフトの要求性能を満たしていないので、それらを満たした高性能機か、最低でもMacBookを与えましょう(^-^*)

デスクトップパソコンの場合は、グラフィックボードを追加するか、既存のグラフィックボードがある場合は交換になります。

グラフィックボードは、名前が表す通り、グラフィック、つまり表示に特化した部品です。
これをパソコンにセッティングすると、画面を描画するという作業がこのボードに一任され、パソコン本体は表示に関しては指示だけを出すようになるため、タスクが分散されてパソコンの処理速度が向上します。
ちなみに、ノートパソコンにも内蔵のグラフィックボードがありますが、交換出来ないので、先の方法で何台もモニターを繋ぐと、描画に力を喰われて、処理速度が遅くなっていきます。

このグラフィックボードでは、モニターを4台繋ぐ事ができます。
映画や漫画、アニメなどで沢山のモニターを操作している場面がよくありますが、あれを現実に行う事ができるようになります。
4枚のモニターをずらっと並べて、株やFXの取引なんていう事にも使えます。

一方で、YouTuberとして動画をガンガン編集して公開したい なんていう要望の方には、今回ご紹介の方法でのモニター増設はオススメしません。
というのも、ノートパソコンではモニターが増えると本体の描画への処理が増えて、全体の処理能力が落ちてしまいますし、4枚用のグラフィックボードは、画面を広くすることに注力しているため、画像処理としては今ひとつの能力になってしまいます。

といって、高性能な描画能力を持つグラフィックボードは、値段が高い上にその処理能力の関係でかなり電気を使います。

よく検討せずにボードをセットしてみたら、内部の電力が足らなくなってパソコンが不安定化するという事もあります。

ディスプレイを多数化して、操作画面を拡げると、間違い無く作業効率が向上します。
働き方改革も叫ばれる中、従業員に無駄な作業を強いる事がないよう、ディスプレイの増加を考えてみませんか?

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